その薬は私の血肉で出来ている

有一九

天国でも地獄でも救えない、重い重い死者の魂が落ちる場所――辺獄(へんごく)。人間の体が万病を治す薬となるこの地に落ちた少女は、自分を拾った異形の医者の「薬籠(やくろう)」として、その身を削り、人々の病を傷を癒していく……。有一九が精巧な筆致で描く、ダークファンタジー開幕!